「霧」を使った新環境技術
アサバは1949年の創業以来、「霧」を自由にコントロールする独創的かつ高度な技術で、最善の製品が提供できるよう努力を続けてまいりました。
代表的な製品として噴霧器の手元の握りを回すことで遠近調整ができるノズル(噴口)がありますが、アサバが世界で初めて製品開発に成功したこの技術は、日本国内はもちろん、世界のスタンダードとなっています。畜産(牛・豚・鶏)の疫病予防や対策にテレビで消毒しているシーンを見かけたことがあるかと思いますが、そのときに使用されているノズルがアサバの製品です。
農業分野では、農作物の防除や除草にはノズル(噴口)が使われます。ただ使用するノズル(噴口)と薬液がマッチングしていないと効果を発揮することは出来ません。アサバではこれら様々な特性を持つ薬液に対して噴霧量、霧の粒子径、噴射角度等が最適となるノズルの開発を創業以来続けております。
アサバの霧の技術は、主に農業・漁業・林業など第一次産業の中で着実に信頼を得るようになり、1998年にフィリピン工場、その後の中国工場の稼働により、より高いレベルの生産体制を確立しました。創業当時から一貫して「霧」を通じ、常にお客様のニーズは何か、社会が求めているものは何かを追求し、さまざまな分野へ貢献してきたと自負しております。
最近では大学とタイアップをして、さまざまな共同研究を行っております。
水の中に高圧水を噴射し、非常に微細な振動を発生させることで、ナノバブルを生成する技術を有しております。「ナノ」とは10億分の1の単位で、1ナノメートルは10億分の1メートル(=100万分の1ミリメートル)。肉眼では見えない超微細な世界です。
この共同研究開発は特許を取得し、アサバの技術はメディアからも大きな注目を浴び、各方面から「霧」を使った応用技術の製品の提供依頼を頂いております。
今後は第一次産業分野を中心に一品一様の特注品にも注力する一方、CO2の削減を目的としたガソリンエンジンを使用しないニッケル水素やリチウムイオンを使用したバッテリー式の商品の開発など、クリーンなエネルギーを利用した自社商品開発にも力を注いで参ります。
これからもなお「霧」が持つ無限の可能性を追求することで、最善・最良・最高の技術・サービスをもって創業初志、原点を忘れることなく、皆様方の今と未来に応える製品を開発・製造していく覚悟を新たにしています。